12月の言葉
今月の言葉をいただくと、私は子供の時を思い出します。
というのも、子供の時にいつも両親に言われていました。
「ちゃんと話を聞きなさい!」
「少し静かにしなさい!」
私はどうも人の話を聞けない子供だったみたいです。
では大人になった私はちゃんと相手の話を聞けるかというと、またこれがなかなか難しいですね。
ついつい自分の話ばかりしている時があります。特に自慢話など(苦笑)
聞くというのはなぜ難しいのでしょうか?
やはり真剣に聞かなければいけないからではないでしょうか。
そうやって聞かせてもらい、はじめて心と心がつなっがていける気がします。
浄土真宗は聞くことが大事といわれます。
第八代目の宗主、蓮如上人は「仏法は聴聞に極まる」といわれました。
では何を聞かせていただくのか?
お金持ちになる話や病気をしないようにという話ではないんです。
私のいのち終わった後の行き先を聞いていくんです。
その私のいのちの問題を全部引き受けてくださる阿弥陀如来という仏さまのお話を聞かせていただくんです。
そこに今の安心を頂き精一杯生きることができる。
これが浄土真宗のお聴聞です。
今後も皆さんと共々に仏さまの話を真剣に聞かせて頂きたいものです。