11月の言葉
今月の言葉はアメリカの人気歌手レディーガガさんの言葉です。
この言葉をいただいて私も思い出すことがあります。まだ息子が2歳の時一緒に手をつないで歩いていました。その時息子がしきりに下を向いて手をふったり、ジャンプしたりしています。何かな?と思っていたら自分の影が面白くて、その影と遊んでいました。その時自分にも影ができていたのですが、自分の影をしっかり見たのはいつぶりだろうかと、そして同時に後ろを振り返ってみると太陽の光が私を照らしてくれているのにもきづかさせられました。考えてみると毎日影はあるのに、なかなか自分の影にきづくのは難しいですね。
浄土真宗の宗祖親鸞聖人は
「煩悩にまなこさへられて 摂取の光明みざれども 大悲ものうきことなくて つねにわが身をてらすなり」
と高僧和讃というお書物にお示しくださいました。
阿弥陀さまの光明は煩悩にまみれた自分中心のまなこでは、その光を見ることはできませんが、阿弥陀さまの光はたとえ私が忘れていても絶えず私のことを照らしてくださると、喜ばれておられます。
日々私たちはその自分中心の煩悩によって、不平不満や愚痴、苦しみ悲しみもおおい毎日ではないでしょうか?でもその私がなかなか見えない自分中心の煩悩、影の部分に気づくということは、同時に私のことが心配で常に私をみまもってくださる仏さまの光に照らされているということです。
光が届いてはじめて影を知ることができます。
私たちひとりひとりの生活は違いますが、煩悩とともに、仏さまとともどもに毎日をおくらせていただきましょう!!